人の体の三大栄養素であるタンパク質、糖質(炭水化物)、脂質のうち、豆乳は特に良質な夕ンパク質と脂質に富んでいます。豆乳のタンパク質は、含まれる量が多い上に、栄養価が高く良質であるという特質があります。
大豆サポニンは、配糖体といわれる物質で、食感として咽喉に残る不快感(渋み、苦み、えぐ味)の原因物質です。その機能としては、脂肪の蓄積を防ぐ、血管に付着した脂肪を洗い流す、老化のもとになる脂肪酸の酸化を防ぐ、活性酸素の働きを抑制する、腸を刺激し便通をよくする、血栓を予防する、成人病や老化防止などに関係する効果が報告されています。 サポニンには、栄養を吸収する腸の内壁にある突起の絨毛(じゅう毛)を収縮する作用があります。小腸の内側に無数にある絨毛が細くなることにより正常化して、栄養分を過剰吸収しなくなるのでダイエットできるそうです。つまり、肥満防止の作用があり、サポニンには、今後の研究が期待されております。 | ![]() |
イソフラボンは、最近、世界的にも注目されている物質でサポニンと同じ仲間ですが、食物では大豆に最も多く含まれています。この物質が注目されているのは、女性ホルモン(エストロゲン)と似た働きをする点で、植物エストロゲンとも呼ばれています。更年期過ぎなど女性ホルモンの減少によって起こる諸症状に効果が期待されるところです。 具体的には、骨粗鬆症の予防効果や、女性ホルモンとの関連から乳がんや前立腺がんの予防効果があげられ、欧米人に比べ日本人にこれらの発生が少ないのは豆腐等を食しているからとの指摘もあります。 イソフラボンは若返りホルモンとして知られる「DHEA」を増やすといわれています。DHEAには、さらに基礎代謝を高める効果があるとして注目されています。 | ![]() |
豆腐は、製造工程で熱を加えるため、大豆に含まれるビタミンの移行はさほどでありませんが、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシンを含んでいます。Eは、血行をよくする作用があり、美肌づくり、肩こり、腰痛に効果があるほか、活性酸素や脂肪の酸化を抑制し、がんや成人病の予防効果も指摘されています。B群は、皮膚や粘膜の健全化などに、ナイアシンは、皮膚や胃腸の健全化に、効果があるといわれています。 |
・血圧・コレステロールを下げ動脈硬化に効果 |