NAOKO TAKAYAMA INTERVIEW高山直子インタビュー

interview09

[第9話]何よりスタッフを大切に。

スタッフへの想いはかならずお客様にも伝わる。
────派閥と行動を共にしないまでも、辞める選択はしなかったのですか?

もちろん私も辞めますと申し出ましたよ。ただ社長も相当参っていて、それまでと態度を一変させて私のことを頼ってきたんです。せめて新人がなんとかなるまで面倒見てほしいって。で、なぜか私、そのとき断らなかった。とりあえずやれるところまでやります、と一旦引き受けたんです。

────それまでの社長の態度は厳しいものだったんですか?

それはもう1店舗目からひどいものでしたよ。最初のお店のオーナーに同僚とともに説教されたとき「お前らみたいな連中は一生独立できない」って言われましたから。こっちは2日目から独立することだけ考えて仕事しているのに(笑)。さらに2店舗目の社長からは「高山さんは絶対に店長になれないからね」と。いや目指しているのは店長なんかじゃなくて独立ですから、と心の中でツッコミを入れてました。

────揺るぎない軸のようなものがあったから、心が折れなかったんですね。

そうですね、相当打たれまくってましたけどね。だから最初にお店を出すときに、まず何よりスタッフを大事にしようと決めました。働いているスタッフが楽しめないお店って、お客様がつかないものです。逆にスタッフが“お店に大事にされている“という意識が持てれば、自然とお客様のことを大事に思うようになるもの。私がまったく大事にされなかったからわかります。まさしく反面教師そのものです。

────結局そのお店にはAmelieオープンのどれぐらい前までいたんですか?

5月10日オープンだったんですが、4月30日まで社員として働いていました。ふだんは店舗で施術と新人教育。だから物件の進捗確認や備品の購入、集客のためのHP作成などオープンのための準備はすべて休日にやってました。まったく休みはなかったですね。もちろん1店舗目のころから独立に向けて動いていたから、1年間ほぼ休みなく働いてようやくお店が出せた。業界入りからたった1年で独立できたのでスムーズにお店を持てたみたいに見られることもありますが、割としっかり酷い目にもあってるんです(笑)。でもそのおかげで今がある。本当に、無駄な経験ってひとつもないんですよね。

  • 【次回につづく】
    第一部の最終回として、フレジエのお店が指名料を取らない理由に迫ります。

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