NAOKO TAKAYAMA INTERVIEW高山直子インタビュー

interview08

[第8話]短くも厳しい下積み時代。

辛酸を舐めた365日の軌跡。
────入店後2日目の独立宣言から、実際に独立するまでの期間はどれぐらいでしたか?

2010年の5月にこの業界に入り、2011年5月10日に1店舗目がオープン。ちょうど1年です。なんだか、もう最初からこうなるって決まっていたみたい。独立するまでの間に2つの店舗で働いていたんですが、とにかく職場環境に恵まれなくて。私って会社運というか、雇われ運からは見放されてるみたいです(笑)。

────具体的にはどんな感じのお店だったのですか?

1店舗目は会社としての体制が整ってませんでした。確か美容所登録すらしてなかったと思います。一応、会社なのでお給料は出るんだけど保険は一切ナシ。でもなぜか芸能人がものすごく来店していたという(笑)。で、次こそまともなお店で働きたいと思って選んだつもりがまたもや同じような環境。経営層がもめていて足並みが揃っていなかった。そしてまたもや保険がない。

────個人経営だとそういうケースも多くなるんでしょうか。

さらにやっかいだったのはスタッフ間で派閥ができていて、過半数が揃って会社を辞めようと相談していたこと。入店した時点でこんな感じでしたから、あとは悪くなるばかり。当時はもうどうしたらいいのか、なぜ私ばかりこんな目に遭うのか、と思ってました。ただ、入社した以上は目の前にある仕事を全うしなくちゃ、っていう妙な責任感があって。

────でもそういう環境ってがんばってもなかなか報われないんですよね。

そうこうするうちに派閥のひとりから「私たちそろって退職願いを出すんだけど、高山さんも一緒に出さない?」なんて言われて。私、そういう輪の中に入れないタイプだから「自分には自分の考え方があるので」と断りました。もちろん自分も長く働くつもりはなく、独立するまでの勉強にという気持ちだったんですけどね。でも大変なのはそれからでした。既存のスタッフのほとんどが本当に辞めていき、残されたのはたったの2人。それで2店舗ありましたから。しかも新人が何人も入ってきて…

  • 【次回につづく】
    逆境につぐ逆境の中でも冷静さを失わなかった理由はどこに…。

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